WDE2010スピーカー紹介: スコット・トーマス (Scott Thomas)

アメリカの政治に新しい風をもたらしたオバマ大統領選挙キャンペーン。それはソーシャルメディアを利活用した初めての試みだっただけでなく、アートやデザインという側面でみても新鮮かつ先進的でした。代表的なのが、アーティストのシェパード・フェアリーが作成した『HOPE』ポスターです。彼が無料で配布したこのポスターは後にオバマキャンペーンのシンボルになっただけでなく、パロディや制作ツールが登場するなどひとつの社会的動きにまで成長しました。このように人々の想いをビジュアルで表現するという動きが各地で発生したオバマキャンペーンですが、今年 WDE2010で基調講演をされるスコット・トーマスもアートとデザインから政治に関わった人のひとりです。

2007年に「Obama for America」のメディアチームの一員として加わり、オバマ大統領候補の公式サイトを手がけました。後にホワイトハウスの公式サイトのデザインも手掛け、ブランディングの視点から政治を社会をどう変えるかための知識と経験を積み重ねていきました。今回の基調講演でも当時の経験について詳しく解説してもらいます。

彼のもうひとつの実績として知られているのが『Designing Obama』という書籍です。これは世界中のアーティストやデザイナーと一緒に作り上げたアートブックで、オバマキャンペーンを政治とは違う側面から記録した内容になっています。この書籍の出版もオバマキャンペーンのようにWebを利用した草の根活動で実現しています。ソーシャルファンディングサービスとして知られている Kickstarter を活用し、出版のための資金を集めました。実はワタクシ長谷川も寄付した中のひとりです。書籍は無事出版され、現在は iPad 版もあります。

日本でもWebと実世界が密接になりつつありますし、政治も先進国の中で出遅れていますが次第にWebとの親和性を高めています。こうした今だからこそ彼のメッセージを聞くことに価値があると思います。常に一歩先行く WDE というイベントに相応しいスコット・トーマスに会いにきませんか?

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